こんにちは、桜花玲那です。
今、卒業おめでとうイラストを描いています。
そのイラストで女の子を描く予定なのですが、その背景に、花吹雪を吹かせたいなと思っています。
……ですけれど、花びらを1枚ずつ描くのって、すごく面倒なんですよね……
できるなら、スプレーツールとかみたいに、1回ペンをシューっと運ぶだけで花吹雪を描けるやつがが欲しい……と、思いました。
というわけで、作ってみました。オリジナルの花吹雪ブラシ。
なので、今日は、「こんなかんじでつくってみたよー」というのを、書いてみようと思います。
ちなみに、完成したブラシをつかって、何回かペンをサーッと走らせてみたら、こんなふうになりました(使った色はピンク、背景は水色)。
※このブラシは、既存の『飛沫』ツールから作りました。
飛沫ツールは、エアブラシツールのところにあります。
1.桜吹雪ブラシの先端にしたい、花びら形の素材を作る
まず、桜吹雪ブラシの先端にしたい形の素材を作りました。
ざっくり、
- 素材のベースになる花びらを描く
- 花びらを素材登録する
です。
1.素材のベースになる花びらを描く
まず、ブラシの先端にしたい素材のベースを描きました。
このときに、めちゃくちゃ重要なことがあります。それは、
- レイヤーの表示色を『グレー』あるいは『モノクロ』にすること
- 後で色を変えたい場合は、RGBをすべて0にした真っ黒で描くこと
の2つです。
前者は、表示色『カラー』だと、登録した素材の元の色以外で描けなくなってしまうみたいです。
また、後者は罠です。うっかりグレーで描いてしまうと、本来なら真っ黒になるはずの色がグレーになってしまいました。ナンデ...ドウシテ...
なので、あとから色を選びたい場合、レイヤーの表示色とRGBを気をつけることをお勧めしますし、忘れないようにしようと思います。
そんなこんなで。描いたり複製したり、計6パターン用意してみました。なお、レイヤー1枚あたり花びら1つです。
飛沫ツールのブラシサイズを見に行ってみたところ、大小さまざまな、ほぼ同じ形の素材が登録されていたので、それを見本にしました。
本家はもっと数が多かったのですが、そこまで気合を入れなくても問題ないと思います。たぶん。
ちなみに、上の花びらの中で1番大きいのが、だいたい120pxだったみたいです。
でも、大きすぎたり、小さすぎたりしなければ問題ないんじゃないかなと思います。大きすぎ・小さすぎは、ものすごく粗い画質の素材になりました(消して残ってない)。
2.花びらを素材登録する
このそれぞれを、ブラシの先端用の素材として登録しました。
素材登録は、
- 上のメニューバーにある『編集(E)』→『素材登録(J)』→『画像(E)』
- 素材の名前を決める(任意)
- 『ブラシ先端形状として使用』にチェックを入れる☑
- 素材保存先を、すべての素材>画像素材>『ブラシ』にする
- OKをクリック
という順番でできました。
ちなみに、描いた花びらをそのまま素材登録……をすると、全部同じサイズになってしまいました……。
これだと、想定とは違う謎ブラシが完成してしまう(というより、してしまった)ので、ちゃんと大きさがいろいろできるようにしてみました。
具体的には、1番大きいサイズに合わせて、範囲選択ツールで範囲を選択し、選択範囲を基準にして素材登録をしました。
点線の内側が、選択された範囲です。こうすることで、選択範囲のサイズが素材のサイズになるようです。
真ん中に小さく描いた花びらも、しっかりと小さい素材として登録されてくれました。ありがたい。
そして登録された野郎どもがこちら
いっぱいっすね。
もう1つちなみに。
このとき、花びらをぜんぶ同じ位置に重ねて、1番大きい下から順番に素材登録をしていくと、選択範囲のサイズが変わらないでできたので、だいぶ楽でした。
複数サイズの素材を一気に作りたいときにおすすめです。
2.花吹雪ブラシを作成する
次に、登録した花びらの素材を使って、花吹雪ブラシを作りました。
ざっくり、
- もとにしたいブラシを複製する
- ブラシ先端の形状を、登録した花びらの画像素材に変更する
の順番でできました。
1.もとにしたいブラシを複製する
まず、「このブラシに近いブラシを作りたい」というブラシを複製しました。
桜吹雪ブラシは、エアブラシツールのところにある『飛沫』ツールみたいなブラシが作りたかったので、この飛沫ツールを増やしました。
(※飛沫ツールは、正しくは、エアブラシツールのサブツール飛沫です)
飛沫ツールで吹き付けたらこんな感じでした(ブラシサイズ2000px、粒子サイズ1000px)
飛沫ツールの複製は、
- 『エアブラシ』ツール(スプレーっぽいアイコン)→サブツール『飛沫』を選択
- サブツールを選ぶ場所のすぐ右下にある、『+』が書いてあるボタンをクリック
- サブツールの名前と、そのツールのアイコンを設定する
- OKをクリック
の順番でできました。
この後、私はですが、選んだ『✧˖』みたいなアイコンの場所に、複製した『飛沫』ツールをドラッグ&ドロップで持って行きました。
このまま移動しなくても問題はないのですが、私はそのほうが使いやすいかなと思いまして。
もちろん、既存ブラシを複製しなくても、1から好みのブラシを作ることもできます。
ですが、私にはすごく難しかったし、結局、うまくできませんでした……。
なので、作りたいブラシに近いブラシがあるのなら、それを複製してから作ったほうが早いかなー、と思いました。
2.ブラシ先端の形状を、登録した花びらの画像素材に変更する
ここからが大詰めです。というりよかは、細かい設定はしていかなかったので、これが最後です。
複製した飛沫ツール(「桜 2」という名前にしたやつ)の先端形状をすべて削除して、花びらの画像素材を1つずつ登録していきました。
まず、桜 2ツールを選択し、『ツールプロパティ』の右下にあるスパナマーク(ちょっとちがうけど、🔧こんなやつ)をクリック。
すると、サブツールの詳細を設定できる画面が出てきました。
その画面で、左にあるメニューの中から『ブラシ先端』をクリック。
そうしたら、飛沫ツールのブラシ先端の形状が、一覧表示されました。
これらは使わないので、1つずつ消していきました。ブラシ形状すぐ下のゴミ箱アイコンで消せました。
すべて消したら、『ここをクリックして先端形状を追加してください』と表示されました。
ここを押すのももちろんいいのですが、ゴミ箱の横にあるアイコンから追加しました。
『ブラシ先端形状の選択』というメニューが出てきたのですが、いっぱいあって探すのが大変でした……
そして、ある程度スクロールしたところで左のメニューから『作成した素材』というタグを選べることに気づいたので、それを押しました。
すると、だいぶすっきりして見つけやすくなりました。うれしい。
そんなこんなで、作った花びらの素材を全部ブラシ先端の形状に登録して、少し下にある『厚さ』を、水平から垂直に変更しました。
そうして、桜吹雪ブラシが出来上がりましたヽ(`▽´)/ヤター
なんかそれっぽい感じにできた! うれしい!
3.花吹雪ブラシをつかってみた
ブラシができた! から、早速使ってみました!ヽ(`▽´)/
1番上の画像ですね(;´∀`)ゞ
けれど、これが作りたかったんです。
ちょっと荒い花びらも見えますが、9割強は想像通りのブラシを作ることができました(*´ω`*)
〆
今回、ブラシを作ってみて、そもそも作るの大変……という感想を持ちました。
特に、クリップスタジオペイントはすでに多くのユーザー様が自作ブラシを公開して下さっていますし、探して見つかるならそれにあやかりたい気持ちがいっぱい膨らみました。
ですが、公開されているブラシに、「これだ!」というものが見つからなかったので、自分で作れてよかったな、と思いました。
クリスタの使い方も、今までよりもちょっとだけ、深く知れたような気がします。うれしい。
今日作ったのは桜吹雪ブラシでしたが、機会があれば、また別のブラシも作ってみたいと思います。
あ、あと、ほかの形のブラシも、だいたい同じような感じでできると思います。
作りたいブラシの種類によって、元にするブラシを変えてみたりしたらいいんじゃないかな、と。
以上です、お読みいただきありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう(・ω・)ノシ
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